原稿って進まないもんなんだなぁ

11/22の文学フリマ東京に向けて原稿を進めているけれど、進捗は芳しくない。やらなきゃと思うばかりで一向に進まず、まあまだ時間あるから明日やればいいか、の積み重ねでここまできていよいよ尻に火がつきそうなところにまでなった。

しかしながらやっぱり進みは遅く、というか頭の中で気にするばかりでなかなか腰を据えて取り組もうとしないまま、「進まない」というか「やらない」が適切な表現であるような状態が続いている。

このあたりは過去の悪癖もあって、ギリギリになろうとこういう類が間に合わなかったことがないために、進捗が心理的負担になっていようとも「ま、なんとかなる」と思っているところにも問題がある。過去なんとかなったからといって今回もなんとかなるとは限らないわけだが、人間は過去の実績から己の力量を判断する。過去間に合ったのだから今回も間に合う。それだけの話だ。と私は思っている。進捗におびえ暮らしていながら心の奥でははっきりとそう確信している。だったら進捗におびえ暮らさないでいればいいのだがそこはそうもいかない。人は難儀である。

実際間に合うのかといわれたら「間に合わせる」と答えるしかない。我らサークルは今回が初出店である。間に合わなかったら出すものがないのだ。間に合わなかったからといってスペース内で踊って過ごすわけにもいかない。我らは踊りに文学性を持たせるほどの舞踊スキルは持ち合わせていない。

今日は創作休暇と称して休みをとったが案の定ろくに進んでいない。ろくに進んでいないのにこちらの記事は2回も更新した。文章書きの息抜きに文章を書くあれをついにやってしまった。息抜きはこうもホイホイ文章が書けるのに、本業はなぜに進まないのか。どちらも自分が望んでやっていることなのに。

文フリ用の原稿はまだできていないが、冒頭の数行を書いて「おもしろいなこれ」と自分で笑ってしまった。私は自分の書いた文章が好きだが、ついにまだできあがっていない文章をおもしろがるところまできてしまった。世の創作者はきっとこういう楽しみを持っている人も少なくないんじゃないかと思って、またひとつ世の中の楽しみ方を知った気分でいる。原稿は進んでいない。