【ステイホーム園芸生活】球根がカビてダメになったのでおれの心もカビてしまいそう

前回のあらすじ

・昨年12月に植えた球根の芽が出たよ!
・今年2月にも宿根とか苗とか植えたよ!
・まだほぼ土しか見えないけど春には大きく育つといいな!

今回のあらすじ

・球根がカビて腐り1鉢まるごとダメになりました
・プランターで芽が出た球根の一部の成長が止まり、こっちの球根にもカビが!
・植え替えましたが予断を許さず心配の種は増えるばかり

※緊急事態なので前回予告した「水やりむずかしい」から急遽予定を変更してお送りします。

鉢植えの球根がダメになってました

12月に植えた球根2種類のうちまだ芽が出ていないほう、プランターでなく鉢に植えておいたほう、前回の記事で「水はけが微妙で土が湿った状態が続きがちなので正直心配」と書いた植木鉢メンバーですが、あまりにも土が乾かなくてさすがにまずい気配なので鉢をひっくり返して中の球根をあらためました。

見事にカビにやられておりました。
一部の球根はカビと腐敗でぶよぶよになっておりました。

そんな気はしたとはいえ、実際見るとへこむ。めちゃめちゃへこむ。
私の管理の甘いがゆえに球根が命を落とすことになってしまった現実を目の当たりにするの、へこむ。

土を払ってよく見てみると球根のうちのひとつは根が伸びて広がっていました。ちゃんと土の中で育っていたんですね。そのまま育てられていたら芽が出ただろうに……申し訳ない……。

結局この鉢の中身はすべてダメになってしまったので泣く泣く処分しました。
園芸ってこういうことの繰り返しで、こちらの不手際でダメにしたり植物側の事情でダメになったりとで植物の死を積み重ねる業深い趣味なんですけれども、だといっても枯らすために育てているわけではないですし、動けず物言えぬ植物をなんとかできる立場でありながらなんともできなかったことにがっかりしますし悲しいですね。当シリーズ2回目にしてメンバーが減ってしまった。

なんでか乾かない鉢

ダメになった球根の鉢は植えた当初から挙動が怪しく(鉢に挙動っていうんだろうか)、水をあげたのち土がいつまでたっても乾かずずーっと湿ったままになっていました。
水やりはよく「表面が乾いたらたっぷり水をあげる」といわれますが、この鉢、表面がしっかり乾いた姿をろくに見たことがありませんでした。ずっと湿っている。ずーっと湿っている。晴れの日が続いても、陽の当たる場所に置いても、ずーーっと湿っている。

そんなに大きい鉢ではないし、プラスチック鉢とはいえ鉢底石も入れて通気性の確保もしたはずだし、なのにずーーーっと湿ってるし、そんな状態だと水やりもしづらいです。これはもう早々に対処しておくべきでした。球根たち本当にすまなかった。

なんでこんな乾かなかったんでしょう。可能性がありそうなのは土質くらいしか思いつきませんけれど、土表面に水たまりができるような悪質な水はけではなかったので楽天的に考えすぎたかもしれません。冬場は土が乾きにくいので様子見に時間を費やしすぎたこともあります。

土質の問題じゃないとしたら考えられるのは以前この鉢を使っていた朝顔の亡霊による心霊現象くらいですが、だからといって鉢を祓ってなんとかなるものなのでしょうか。祓ってすめばいいですけれど現実的に土の問題だとしたら同じ市販の土を使っているプランターと宿根鉢(3鉢あるやつ)がやばいかもしれないじゃないですか。霊よりそっちのほうがこわい。現実的な問題のほうがこわい。

プランターの球根にもカビが!

同じ土を使っているプランターは芽が出た球根たちがおります。こちらも芽が出たものと出ていないものが混在していて、さらに芽が出たもののうち数個はその後成長しているのかいないのか、芽がほとんど伸びないまま数日たっております。元気に伸びている芽は彼らを差し置いて成長しているのでその差は開くばかりです。こちらも状況を把握すべく球根まわりの表面土を払ってみました。

カビっ

がっっっ

生えていました!
全部の球根に!!!

ぼくは、ぼくはもう、
園芸シリーズまだ2回目なのに心が折れそうです。
このシリーズ続けられるの?

芽が出ていない球根のひとつはがっつりカビにやられちょっと腐ってもいました。成長が止まった芽のひとつは芽の付け根がカビにやられて薄いレースの輪のようになっており、その他は幸いにして球根の中身まで侵食されてはおらず表面(玉ねぎの皮みたいな部分)のみで留まっている様子です。とりあえずプランター内の球根には明らかにダメなものと、もしかしたらワンチャンありそうなものと、わりとワンチャンあるかもしれないものがいることがわかりました。

女の子じゃなくたって涙が出ちゃいそうなシチュエーションですが泣いてカビがおさまるわけでもないので黙って植え替えを検討します。しかし植え替えって植物にダメージ与えるのでリスキーなんですよね。根付いた球根なんて特にそうで、せっかくの成長をダメにする可能性がどうしてもあります。

明らかにダメになったものは除去するとしても、根が出ているけど芽が出ていないもの、芽が出ているけど成長が止まったもの、順調に成長しているもの、どれもみんなカビ生えてますけどどう対処するのがいいのか素人まったくわかりません。涙が出ちゃう。だって蒙昧だもん。

根がしっかり張った球根を動かす決心がつかず、とりあえず球根まわりの土を除去し球根が土に触れないようにしたのち様子を見ることにしました。結局とる手段は伝統芸能『問題の先送り』!

やっぱ植え替えるわ

問題を先送りすること数日、やっぱり芽は伸びないし元気にしていたほうの芽たちもなんだか伸びが悪くなってきたように見えました。元気に成長しているなら植え替えのリスクをとりづらいですが元気じゃないとしたらリスクとってでも可能性にかけたほうがいいかもな、とようやく植え替える決心をし、新たな鉢と土を用意しいよいよ根に手をかけることとしました。なるべく根を傷つけないように土ごと移動させて、根のまわりの土を静かに払い落としていきます。

根はどれもみんな綺麗でした。腐ることもなく真っ白で、伸びの勢いは球根によってけっこう差がありましたね。芽がよく伸びているものは根もばっちり大きく広がっていました。しかし土を払い落してようやく全身が見えた球根は全体がうっすらカビに覆われていて、やっぱりほぼ表面でおさまっているもののこのへんにが生育に悪い影響与えていたんじゃないかなーと素人的に重います。

あと土が重い。重くて固い。球根にびっちりくっついちゃうような状態で、これはやっぱり保水性が高すぎるのか土質自体の問題か、多湿になりやすい状態だったと思います。培養土、市販のものならどれ選んでも大丈夫だろうと安いのを買ったのがもしかしてよくなかったかも。今後は内容物よく見て買います。大いなる反省です。

カビの発生は球根由来か土由来か、そのあたりはよくわかりませんけれども、ちゃんと生育しているっぽい球根を数個選び、カビを拭い落として慎重に植え替えました。土も別のものに替え、鉢も通気性があるものにしたので環境としてはかなり改善しました。あとは無事に根づいて成長を続けてくれることを祈るしかない。

植え替え後。無事に育ってくれ。以前に画像で登場した芽は上の3つのどれかです

宿根3鉢、緊急避難

同じくカビた鉢と同じ土が入っている宿根3鉢、こちらはまだ芽も出ていないし根も出ていないかもしれないので早々に土を替えることにしました。芽が出ていないとはいえ植え付け後にいじるのはリスクでしかないですし、こちらの鉢はカビ被害のあったプラスチックの2鉢と異なりテラコッタ(素焼き)鉢で通気性がマシなのでもしかしたらこのままいけるかなと期待半々ではありましたが、この東京の夏の高温多湿っぷりにあの土でいくほうがリスクなのではと考え直し、後顧の憂いは断つべしということで土の交換に踏み切りました。鉢はそのまま、土だけ交換します。

びふぉー
あふたー(刺さってるのは水やりメーター)

中の宿根は高温多湿を嫌うそうで、通気性がいい市販の『山野草の土』でいけるとのことなので水はけと通気性を優先して山野草の土に替えました。

でもこれほぼ砂利じゃない?
大丈夫?

中の宿根はカビ等の問題もなし、植えたときと変化もほぼなし。ひとつはチョロっとした根がちょっぴり生えてきたような気がする(たぶん)。あれ植え付けたときにはなかった気がする(たぶん)。

順調に成長もしくは変化がなかったのを見ると、あえてリスクとって植え替えてよかったのかなーとまた心配になります。この植え替えによって砂利で根に傷とかついてそのせいでダメになったりしたら今度こそ泣いてしまいますもん。結果が出るのは早くとも1か月後くらいになると思われるのでそれまで胃を痛めながら待つしかありません。

『聖剣伝説Legend of MANA』ではしょっちゅう「世界は君がイメージしたそのものになる」といったことを言われるので、私もLOMの精神を信じて3鉢が元気に花を咲かせるイメージを心に宿して生活しようと思います。LOMで育った身であるからには綺麗な花でいっぱいになるとまず私が信じなければ。LOMリマスターは買います。

園芸、選択と決断を迫られ続ける趣味

問題が発生!どの選択肢選んでもリスクがあるよ!そしてあなたの選択が功を奏したかどうかは時が経たないとわかりません!
シリーズ開始2回目にしてこんな状態になってしまいました。

効果とリスクを天秤にかける決断を迫られること、そして結論がすぐに出ないこと、まるで人生ですね園芸。趣味でもこんなに選択と決断のリソースを迫られ続けるとは思いませんでした。ぶっちゃけ気が休まりませんこの趣味。

でも、他者の命を預かって共に生活するってそういうことですよねきっと。よその命をどうにかできる立場になっているから選択と決断をしなければならないわけで、これは命の持ち主がどんな姿であっても根本は変わらない気がします。いやー命預かるってしんどいね!楽していいとこ取りしたい!

気が休まらないといっても、ちゃんと育ったときの期待ワクワク感はたっぷりなのでまだまだやっていきます。園芸は将来への楽しみがモチベーションですね。花が咲くまでおれも健康で元気に過ごしてやろうという気持ちにもなります。
それに少しずつでも変化していく命が家にあるのって単純にいいです。ステイホーム中だとなおさらです。生きものすばらしい。

今後も右往左往しつづけそうなこのシリーズ、安定する日はくるのか。次回こそ水やりの話をするよ!だからもう何も起こらないで!

2/21現在のメンバー
・丈夫な苗×2(順調。翌年以降開花予定)
球根入りプランター → 球根入り鉢(発芽🌱済のものを植え替え)
・球根入り鉢(カビにより滅)
・宿根入り鉢×3(土交換)
・越冬トライ鉢(生死不明)

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